参加型ゾーニング
非木材林産物(NTFP)、建築用木材、食料確保のための狩猟などの慣習的権利を持つ村人にとって、どの地域が生計を立てる上で重要であるかを事前に明確にしておくことが、効果的な公園管理を可能にする。 トレイルマッピングのための各村でのミーティングでは、村と村のおおよその境界線が示された。参加型ゾーニング会議では、異なる利用ゾーンと各ゾーンのルールを定義する。村レベルでの話し合いでは、地図とその位置、NTFP と木材の利用、利用区域の位置、NTFP と木材の採集に関する規則と規制について話し合われる。その結果、村のコミュニティは、ラオスの法律に従って完全保護区(TPZ)と管理利用区(CUZ)を設定し、立ち入りや利用について具体的な規則と規制を設けることを提案する。 その後、周辺の村と最終会議を開き、関係する地域と規則と規制について説明し、部外者がこれらの地域を悪用しないようにする。これらの規則は、既存の法律をベースに、必要な部分だけ詳細を追加したものである。
ラオスの保護地域法は4つのゾーンを認めている:完全保護区(TPZ)、管理利用区(CUZ)、緩衝地帯(Buffer Zone)、回廊(Corridor)である。CUZでは、村人が自給自足のために保護区の一部を利用することが認められている。この法律は、村の詳細な規則を作る機会を残している。参加型土地利用計画(Participatory Land Use Planning)は、全国的にすべての村の土地で実施されているため、村民はゾーニング活動に慣れている。 村民は他の活動から、ルールを作り、それを普及させることが、自分たちの資源をよりコントロールすることにつながることを学んでいる。
村と村の境界線は一般的に理解されているが、多くの村人はNTFPの採集や狩猟のために他の村の区域に入る。そのため、村人がアクセスをコントロールできるようにするためには、公園内の村のテリトリーと村のエリア内の利用エリアの境界を設定することが非常に重要である。この結果を普及させた後、これらの規則や規制を実施し、監視し、部外者を禁止することができる。特に最初のうちは、規則や規制に対して異議が出ることもあり、外部からの支援や調停によって村当局をサポートすることが、村落間の問題を解決するのに役立つ。