適応のためのガバナンス強化

エヒード・コミュニティの構造において、エヒード議会は統治基盤として機能し、最高意思決定機関である。コンキスタ・カンペシーナのエヒードでマングローブの再生活動を開始し、さらに拡大していくためには、議会の承認を得ることが重要なステップとなった。生態系地役権」として推薦された土地の自主的な保全を通じて、湿地と水系の保全のためのコミュニティ・プログラムが開発された。マングローブ周辺の活動のおかげで、エヒードの組織は改善され、州や連邦政府との組織的なつながりが生まれた。これにより、適応の必要性をより高いレベルの政府へと拡大する機会も生まれた。このような政治的アドボカシーを目的として、エヒードのメンバーは、最近再活動したチアパス気候変動諮問委員会が主催する気候変動研究に関する第7回全国会議に参加し、EbAの利点と、州の気候変動政策に考慮されるべき優先事項の提案を行った。したがって、エヒードの社会組織を支援することは、地域レベルから州レベルまで、気候変動適応のためのガバナンスを強化することにつながった。

  • エヒード議会の支援は、EbA対策の実施とモニタリング(M&E)に有効である。これは、雨季と乾季に適用される世帯調査による社会調査である。
  • チアパス気候変動諮問委員会が新たに再活動した気候変動研究に関する全国会議は、エヒードのような利害関係者にとって、気候変動に関するニーズや提案を、様々な国家機関の前で発表する機会を提供している。
  • エヒードの組織化と技術支援は、修復とモニタリングの実施、協定の採択、EbAのアップスケール、連邦プログラム(CONAFORの環境サービスの支払い)による資金調達において重要な役割を果たした。
  • チアパス州の海岸に存在するモザイク状の財産体制を考えると、沿岸の生態系サービスと地元の生活を保護するための最良の選択肢は、自然資源の利用者と所有者の積極的な参加とエンパワーメントが主な原動力となる保全メカニズムに由来するものである。