適応のためのガバナンス強化

チアパス州の農村統治構造の中では、エヒード議会が天然資源に関する参加型決定を行う主要な社会的基盤となっている。メキシコのエヒドの土地所有権は、コミュニティ内で個人所有権と共同体所有権が共存している例である。共同体の土地は、コミュニティ・リーダーの名義で所有されている。エヒード・アステカとアルプハラスは、その一部がタカナ火山保護区内にある。

エヒードの 適応能力と管理能力を向上させるため、この解決策の下で実施された主な活動は以下のとおり:

  • 気候変動の法的・政策的枠組みに関する研修を、エヒードのリーダーと自治体職員に実施。
  • ラ・アステカ・エヒードにおける気候変動下での持続可能な開発のための地域戦略の策定。
  • エヒードの 水委員会の設立
  • 気候変動研究に関する第7回全国会議などのイベントでの公開プレゼンテーション。指導者たちは、土壌保全の実践と森林保護が水の安全保障にもたらす利点を共有した。

  • 河川流域に住むコミュニティは、エヒード集会を通じて組織され、水と食料の安全保障を向上させ、生態系に基づく適応を図るために、資源の持続可能な利用や保全の強力な支持者となっている。
  • 技術的な知識とリーダーシップのスキルは、コミュニティの他のメンバーを鼓舞し、レジリエンス(回復力)を高めるという観点から、集会で共有地の意思決定を確実に行うために重要である。

  • エヒード議会が共有財と生態系サービスの利用に関する意思決定を行うことで、適応のためのガバナンスが強化されている。しかし、林地の所有者や所有者が直面している問題を機会に変えるためには、エヒードの社会資本をさらに組織化し、他の組織や市民団体、自治体との連携を強化する必要がある。
  • EBAの活動を持続可能なものとし、その継続性を外部からの支援に依存しないようにするためには、ガバナンスの強化が引き続き必要である。