
信頼構築のモデル:環境問題に取り組む民間セクターとコミュニティ
スナップショット・ソリューション

地域在来種保育所
Dima Qutub-SEED
ヨルダンの国際自然保護連合(IUCN)と世界的な電力会社AESレバントは、首都アンマンの東に位置し、より工業化された用途に向けた土地利用の急速な変化を目の当たりにしている地域における生物多様性の劣化や環境汚染など、同地域に影響を及ぼしている環境問題の解決策を模索するために、利害関係者を巻き込んで協力している。このプロジェクトは、民間企業、政府機関、環境専門家、地域コミュニティが一体となったユニークな取り組みであり、他の民間企業にも地域レベルでの環境計画を支援するよう促すことができるモデルを構築している。
最終更新日 29 Mar 2019
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影響
- IUCNは、地域コミュニティが明確な議題を持って、地域の意思決定者やその他の利害関係者、潜在的なパートナーに働きかけるためのプラットフォームを作った。コミュニティ環境行動計画の作成により、今後10年間のこの地域の環境、社会、環境の優先事項が設定された。
- IUCNは持続可能な環境と経済開発(SEED)プロジェクトと共同で、在来種の放牧地を増殖させ、地域コミュニティに雇用機会を提供するためのコミュニティ苗床を設立した。この苗床は、在来種の苗木の品質と繁殖方法を改善するための主要な研究センターとしての役割を果たすことができる。
- 大アンマン市は、造園戦略を変更し、在来植物を使用することを誓約した。在来植物は干ばつに適応するため、同州の水消費量を削減することができる。
- IUCNと環境省の協力により、大気汚染物質と水質汚染物質が許容範囲内であることを確認するため、この地域の環境モニタリング・プログラムが確立された。
- 農業省との協力により、約550頭の家畜の飼い主と、農産加工に従事する女性を含む350人の農家を支援するため、動物病院と農業改良普及センターが設立された。
持続可能な開発目標
SDG1 - 貧困のない世界
SDG5 - ジェンダーの平等
SDG10 - 不平等の削減
SDG11「持続可能な都市とコミュニティ
SDG13 - 気候変動対策
SDG 15 - 陸上での生活