

WIO諸国の政治指導者たちは、海洋・沿岸域の保全、海洋プラスチック汚染、気候変動、原油流出やサイクロンなどの災害への対応など、増大する地域的課題に取り組むためには、民間セクターや市民社会の関与の拡大を含め、地域組織間やセクターを超えた協力が必要であることを認識してきた。
2015年のアフリカ連合(AU)による環境に関するアフリカ閣僚会議(AMCEN)のカイロ宣言、2017年のAMCENのリーブルヴィル宣言、WIOの海洋ガバナンスに関するベースラインスタディを通じたアフリカ地域海洋ガバナンス戦略の策定を求める呼びかけなど、一連の連続した政策プロセスが、2021年のナイロビ条約締約国会議(NC)におけるWIOの地域海洋ガバナンス戦略策定の指令につながった(決定CP.10/5)。これを受け、ナイロビ条約事務局は、NC締約国、AU、WIOの地域経済共同体(RECs)、インド洋委員会、民間セクター、市民社会の代表者らと地域海洋ガバナンス戦略タスクフォースで協力し、WIOのROGSの参加型開発を支援するサポートチームを招集した。
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ハイレベルの政治的権限を持つことは、マルチステークホルダーによる参加型の地域戦略策定プロセスに関与するための重要な成功要因である。
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各国、AU、RECSによるタスクフォースメンバーの選出、ひいては戦略策定への各国の参加
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地域で承認されたプロジェクトやパートナーからの財政的支援
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NCSの調整・協力能力
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2021年の決定採択に至る長いプロセスと、分野やテーマの広範さと多様性に起因する準備期間の長期化。
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このような地域的・政治的プロセスの調整には、あらゆる側面の継続的な能力と積極的に参加する強い意志が必要である。
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プロセスの開始前に、戦略の策定と実施のための継続性と長期的なプロセスが存在する必要がある。
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テクニカル・ダイアログを通じて、コンセンサスにつながる形で質問と問題を組み立てる能力
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コンセンサスポジションに関するTFへの効果的なフィードバック