ビルディング・ブロック 3:プロジェクト学習活動

CityAdaptのさまざまな実施活動は、周辺住民にその利点を示し、再現性を促すために、実証サイトとともに行われている。これには、食用キノコ栽培、アーバンガーデン、屋上雨水貯留システム、養蜂、水浸透システム、アグロフォレストリーなどの実証サイトが含まれる。

CityAdaptはまた、プロジェクト活動から学ぶこと、特に計画担当者やコミュニティが主体性を持ち、プロジェクト終了後も継続できるようにすることを重視している。そのため、マニュアル、政策概要、ケーススタディ、技術ガイドライン、子ども向けの教育教材など、さまざまな知識産物を作成、または作成中である。この活動の重要な側面は、従来の解決策と比較してNbSの費用対効果を強調することである(ストーリーマップ参照)。

重要な鍵のひとつは、それぞれの17カ国で適応関連の問題に取り組む45人の学生によるバーチャルクラスである。すべての生徒が、都市適応のためのNbSに関する知識を全面的に向上させたと報告した。この授業モデルは、今後他の地域にも拡大される予定である。これらの学習要素は、都市計画や政策にNbSをさらに組み込むためのケースを構築するのに役立つと同時に、CityAdaptの教訓を、それぞれの都市にNbSを活用することに関心のある他の関係者に広めることにもなる。

このビルディング・ブロックが成功するための主な要因は、脆弱性評価によって確立されたベースラインと、地域コミュニティによる継続的な活動への参加である。

現地に存在感のある学術機関が、例えば修士課程の学生の卒業研究を通じて、プロジェクトに関与しなければならない。学術機関とその学生には、応用学習のための実社会でのプロジェクトが必要であり、適応活動にはモニタリングと評価を担当する人材が必要である。これは、プロジェクトの持続可能性、プロジェクト実施の継続性、不可欠なM&Eツールの確保に役立つ。同時に、モニタリング(多くの文脈では市民科学とも呼ばれる)への地元の参加は、有益なデータを収集するだけでなく、活動の賛同とオーナーシップを得るためにも重要である。学校での活動は、子どもたちが学んだことを家に持ち帰り、家族と共有するため、プロジェクト活動に対する地元の関心を高める上で非常に有益である。パンデミックはこの活動にとって大きな挑戦であったが、プロジェクトは適応し、子どもたちが家庭で親や教師と一緒に遊べるようなバーチャル教育ゲームを作成した。