政策立案者や実務家向けのガイダンス製品の開発

政策立案者や実務者がCCAやEbAを計画や実施プロセスに組み込むのを支援するため、私たちは以下のような一連のガイダンス製品を開発している:

  • 河川流域における 気候変動に配慮したIWRMとEbAの文脈におけるRBMP策定とプロジェクト計画のために、会議やワークショップなどにおいて、効果的で参加型のプロセスを運営・促進するための関連概念とツールをまとめた「河川流域マスタープラン・プロセス・ツールボックス」
  • EbAガイドブック」は、生態系に基づく適応について、水やその他の関連分野のタイ人専門家を訓練するための指針となる資料である。このガイドブックを作成するにあたっては、実務者がEbAの概念に精通し、河川流域の計画や管理プロセスにEbAを組み込めるようにするため、一連のワークショップや実地研修が企画される。
  • ガイドブックと並行して作成されている「EbA 実践規範」(EbA CoP)は、現場でのEbAソリュー ションの実施を支援するために不可欠なものである。このガイドブックは、さまざまなEbAオプションの青写真を提供し、設計原則や費用便益分析などの側面に関する技術的なガイダンスを、タイの水セクターの実務者や技術者に提供するものである。

水分野における気候変動への適応やEbAに関する一般に公開されている出版物の数が増えているため、科学的で証拠に基づく豊富な情報を活用し、タイの水分野の状況に合わせた研修や知識製品の開発、タイの水分野のパートナーとの協議に役立てることができる。

EbAの様々な側面に関する知識を高め、政策立案者や実務者が十分な情報を得た上で意思決定できるようにし、ひいてはEbAの導入の可能性を高めるためには、実地研修を伴った政策立案者や実務者向けの状況に応じたガイダンス製品の開発が鍵となる。