種のモニタリングのための能力開発と情報に基づいた意思決定

技術的構築とモニタリング・プログラムの実施により、種とその環境に関する情報の大規 模データベースが確実に利用できるようになった。データの利用可能性は、公園のスタッフ(管理者、レンジャー、技術者など)が、地域や種の管理戦略に関して、十分な情報に基づいた意思決定を行うための鍵となる。その上、モニタリングプログラムとその中のパラメータを現地で設計することで、公園スタッフの管理能力だけでなく、それを改善し、最終的には異なる種や他の現象のモニタリングに適用する能力も向上した。

公園の技術者がソリューションの受益者でありエンドユーザーであるだけでなく、モニタリング・プログラムを自ら所有し、自己適応できるようにするためには、共同設計プロセスを確保することが基本である。そのためには、スタッフの能力の初期診断を行い、その後、特定された弱点を対象とした具体的なトレーニングを行う必要がある。

現在、カメラ・データはカメラ本体に保存されており、技術者は手動でデータにアクセスし、ダウンロードする必要がある。このアーキテクチャを完全に実現するためには、機器のストレージとクラウド・サービスの両方を使用するデュアル・データ・ストレージ・デバイスを統合することが望ましい。目標は、この統合を完了させ、監視プロセスに割り当てられる時間を短縮する自動プロセスを可能にすることである。