ヴェルデ島航路には26,426人の自治体漁業者がいるが、その50%以上を養うことはできない。そのため漁業団体は、漁師たちが代替収入を得られるよう支援する必要がある。
SMARTSeasは、他の資金提供団体とともに、持続可能性を実践しながらコミュニティを支えることができる代替生計手段を提供することができた。SMSTとSMBBのメンバーには、機織りや石鹸作りのクラスなどの研修活動が提供された。このビルディング・ブロックの目的は、家族の糧を得るための他の収入源を確立することで、市民に力を与え、違法漁業を減らすことである。
このビルディング・ブロックを成功させるためには、漁業団体と実施機関の間の強固な関係が不可欠である。持続可能な生計と健全な海洋生態系を目指して密接に協力するのだから、コミュニケーションはもちろんのこと、メンバーや利害関係者間の信頼関係を構築しなければならない。さらに、VIPの状況に合った戦略的計画を策定するためには、航路における脅威(プラスチックや乱獲など)と機会(ココナッツの豊富な資源など)を認識することが不可欠である。
地域社会に代替生計手段を導入することは、対象となるコミュニティにとって経済的な投資であれば、より歓迎される。サン・テオドロでは使い捨てプラスチックが蔓延しているため、SMSTはプラスチックをバッグにアップサイクルして生計を立てることに慣れることができた。一方、ココナッツはバランガイ・バガランギットをはじめVIP全体に広く普及しており、そのためSMBBはココナッツベースの衛生・美容製品を製造することができた。
最後に、漁業団体やその他の小規模な地元グループを全過程に関与させ、彼らが計画に貢献できるようにすることが最も重要である。そうすることで、将来的には彼ら自身で持続可能なプロジェクトを立ち上げることができる。