長期研究プロジェクトの立ち上げ
クジラとイルカの保護(WDC)の極東ロシア・オルカ・プロジェクト(FEROP)、ロシア科学アカデミー、モスクワ大学とサンクトペテルブルク大学の研究者によるこの共同研究は、以下の研究分野に焦点を当てている:ロシア極東海域におけるクジラ、イルカ、ネズミイルカの資源量と分布、行動生態学、そしてそれらがどのようにこれらの種の保全に反映されるのか。複数年にわたる研究のための資金は、ロシアの若手研究者を訓練し、これらの種の研究と保全に参加させるために獲得された。
様々な研究分野における成果は、論文や一般記事、その他のメディアで発表されている。主要な研究者を通じて、ロシアのさまざまな地方機関や国内機関とのつながりを構築することは、私たちの成功に不可欠であった。
ベースライン調査を行い、保護を考えるために必要な量のデータを得るには、当初想定していたよりも長い年月がかかる。その理由のひとつは、ロシア極東という予測不可能な条件下での作業のロジスティックスにあるが、生息地を示すための写真IDや音響調査技術から得られる結果が複数年を必要とするためでもある。