中国・四川省の塘家河国家自然保護区（グリーンリスト）およびその他165の重要な保護区にあるジャイアントパンダの生息地を守るための、テクノロジーを活用した火災予防システム。2021年パスファインダー賞受賞者

このシステムは、衛星、UAV、地上カメラからホットスポット（火災の可能性がある場所）をとらえ、森林警備隊員から火災に関する情報を入手する。十数機の衛星が毎日異なる周波数で保護区をスキャンしている。衛星のスキャン情報をインテリジェントに分析した後、システムは自動的にホットスポットを選択し、ホットスポットアラームを送信する。保護区が悪天候で雲が濃い場合、システムはUAVを低空飛行させて保護区をスキャンし、UAVがスキャンしたビデオ画像からホットスポットを選別し、ホットスポットアラームを送信することができる；数千台の地上カメラからなるネットワークは、保護区の状況をリアルタイムで監視し、地上カメラから得られた画像を自動的に分析し、ホットスポットを選別し、ホットスポットアラームを送信することができる。14,000人の森林警備隊員が保護区の隅々まで巡回している。火災が発見されると、彼らはシステムを通じて即座に消防署に通報することができる。衛星、UAV、地上カメラ、森林警備隊が互いに協力し合うことで、ホットスポットや火災の発見までの時間が大幅に短縮される。

システムは衛星、UAVおよび地上カメラからホットスポットアラームを取得した後、ホットスポットの近くに森林警備隊員をタイムリーに派遣し、ホットスポットが火災イベントであるかどうかを確認することができる。ホットスポットが火災イベントでない場合、ホットスポットは消防署に報告されず、ホットスポットが火災イベントである場合、火災提出モジュールを通じて消防署に報告される。

このシステムは、衛星、UAV、地上カメラ、森林警備隊から火災発生情報を入手した後、直ちに火災現場のビデオ画像を消防署に送信し、消防署は火災状況に応じて消防士を配置して消火活動を行う。このシステムは、火災発生をいち早く察知し、消防署に通報することができるため、多くの火災発生は、火災が非常に小さく、大規模な火災に発展しないうちに消火された。