
カナダ軍シロ基地
Government of Canada
保護区は保全の成果を第一の目的としなければならないため、保全の成果を生み出している多くの「従来とは異なる」仕組みは、これまで見過ごされてきた。2019年、カナダがOECMsの概念を受け入れたことで、第一の目的にかかわらず、生物多様性にポジティブな成果を生み出している取り組みが積極的に議論されるようになった。カナダ軍シロ基地もそのような場所のひとつだった。
国防省は、生物多様性の保全に焦点を当てた具体的な二次的目標をそのサイトに掲げているにもかかわらず、その保全の成功が公に評価されることはほとんどなかった。
OECMとその価値を広く理解してもらい、カナダ軍シロ基地の健全な管理の成果をアピールするためには、マニトバ州(準州)政府と連邦国防総省の協力が必要だった。この認定を受けたカナダ軍基地はこれが初めてであり、今後のさらなる協力体制への扉を開くものである。
保全目標
2015年、カナダは生物多様性に関する一連の目標を発表した。ターゲット1は、陸地と淡水域の17%、海洋域の10%を保全する必要性を定めたもので、これが連邦、州、準州、先住民、自治体の協力イニシアティブの創設につながり、OECMsなどのトピックが注目された。
OECMsの汎カナダ的定義
2019年、カナダ政府は国際的なOECMの定義を受け入れた。これにより、政府間でOECMの概念に対する共通理解が生まれ、このトピックに関する議論が活発化した。
カナダ全土で、将来の世代のために自然を確実に保護したいという強い願望がある。この願いは、行動に移されれば、大きな変化をもたらす可能性を秘めている。すでに良い結果を生み出している取り組みを評価することは、この良い取り組みを継続するための条件を整えることになる。