適応策の選択
適応策の選定プロセスは、ビルディング・ブロック1(コミュニティや地元パートナーとの信頼関係の構築)の柱のひとつであるが、それ自体がコミュニティとともに開発されるべき重要なビルディング・ブロックである。このアプローチでは、住民の地元の知識と好みに基づいて対策を選択する。つまり、どの活動(または複数の活動)が彼らにとって最も適切であるかは、彼らが決めるということである。彼らは、機会や課題という点で、地域の現実について正しい知識を持っており、ある適応策を実施するための条件を彼らとともに決定するために、指針となる質問をするだけで十分である。CAREの「気候脆弱性・能力分析」やCRiSTAL(気候変動適応策を開発プロジェクトに組み込むためのツールキット)のような、このためのツールがある。
- ワークショップのファシリテーターは、提案を受け入れ、コミュニティで実施される適応策について住民の意思決定を導くために、オープンであること。
- ワークショップのファシリテーターには、農村開発、気候変動への適応、ファシリテーションの技術に関する知識が不可欠である。
気候変動への適応策として、住民やその他の変革の主体が生産活動を実施する際に、技術的な障壁があってはならない。プロジェクトが提供すべき技術的支援は、可能な限りの適応策を模索し、気候モデルに従って予想される影響に既存の生産形態を適応させることである。