魚類集積装置(FADs)

FADは一定の沖合域に外洋性魚を引き寄せるため、沖合漁業を促進すると同時に、サンゴ礁のような沿岸域の漁獲圧力を緩和し、地域社会に代替生計手段を提供する。その実施には以下の活動が含まれる:- FADの建設、管理、配備、維持管理、漁法に関するコミュニティ・トレーニング - FADの社会的・経済的便益を評価するための、継続的なFADのモニタリングとデータ収集 - FADの修理、維持管理、新規配備のための資材の備蓄。

  • 共同体沿岸漁業管理計画は、FADに関する議論が行われる前に、それぞれのコミュニティとすべての関連する利害関係者によって合意されなければならない。
  • FADは、管理行動の数ある選択肢のひとつに過ぎず、まさにそうであるとしてコミュニ ティに伝えるべきである。
  • FADの配備は、プロジェクト実施プロセスを調整し、フォローアップできるよう、常にモニタリングと評価プログラムと組み合わされなければならない。

FADの配備と評価を、例えば既存のMPAへの影響に関する保全NGOによる継続的なモニタリングプログラムと十分に関連付けることは、しばしば困難である。しかし、これは沿岸資源の利用と管理における影響と予想される変化を実際に評価するためには極めて重要である。