地域に根ざしたアプローチによる統合的で包括的なケアサービスの推進

富山市では、高齢者の総合的・包括的なケアサービスを推進しており、地域のネットワークが重要な役割を果たしている。同市では、各地域の高齢者の窓口として32の地域包括支援センターを設置し、専門家(看護師、社会福祉士、福祉介護支援専門員など)が高齢者の健康状態を把握・指導し、必要に応じて門川介護予防センターへの受診を勧めている。市はまた、市内の全高齢者の36%が加入している市のボランタリークラブとも連携している。このクラブでは、数人の会員にリーダーシップをとってもらい、地域に根ざした介護予防活動を推進し、支援センターや富山市と連絡を取り合っている。このような地域密着型の取り組みは、会員自身の健康に対する意識向上にもつながり、自立心を高め、地域間の助け合いを促している。

  • 地域ネットワークを活用した高齢者向け介護サービスの推進
  • 介護予防推進のための会員制度

予防医療は、急速な高齢化社会に適用されるべき重要な概念のひとつであり、高齢者の幸福度を高め、個人や公共サービスの財政負担を軽減することができる。また、高齢者が自立した生活を送れるよう支援し、慎重な長期看護を必要とする虚弱な高齢者の数を減らすことができる。介護予防サービスを他の公共サービスが提供する介護・医療サービスと統合し、地域社会とネットワーク化することで、より効果的・効率的に質の高いサービスを提供することができる。