コミュニティの識別と選択
湿潤熱帯地域管理局は、湿潤熱帯地域の20以上のアボリジニ・コミュニティと協働しているため、P3DMを実施するグループの選定には、透明で公正なプロセスを用いることが重要であった。利害表明書が作成され、プロジェクトのパラメータ、潜在的な利益、コミュニティに要求されることの概要を説明したものが配布された。書面による応募が評価され、応募者は一連の質問に対して面接を受けた。選考は、書面による応募と面接の組み合わせに基づいて行われた。
湿潤熱帯地域のアボリジニとの強い関係や知識が、迅速でシンプルな広告と選考プロセスを可能にした。P3DMとGISの経験があるスタッフが、仕事の内容(リスク、利点、スケジュール、潜在的な成果)を明確に報告することができた。
確立されたコミュニティーのネットワークや情報発信システムを活用することで、幅広いコミュニティーがP3DMに興味を持ち、自分たちのコミュニティーにとってのP3DMの価値を知ることができる。さらに、すでにP3DMを完了した同様の国際的な先住民コミュニティへの机上調査を実施することは、P3DMというコンセプトを適切に説明することが難しいことを売り込むのに役立った。