
コミュニティ評価
予備診断は、海洋資源の状態、管理の必要性、管理に責任を持つ動機を評価するために、コミュニティとともに行われる。コミュニティのオーナーシップを十分に確保するためには、支援組織(NGOなど)が、コミュニティが必ずしも実施する意欲のない管理対策に同意するよう圧力をかけないことが重要である。管理の必要性が十分に認識され、コミュニティのやる気があれば、支援組織は次のステップに進むことができる。
- 地域社会と支援組織の関係が確立している - 地域社会が管理の必要性を認識し、意欲的である - 支援組織が、地域社会のニーズや関心の欠如に柔軟に対応できる - 支援組織が、問題ツリーやコンセプト・モデルなどの基本的な診断演習に精通している。
この最初のステップは非常に重要であり、適切に実行されれば、コミュニティが自分たちの海洋資源を管理しようという意欲を持ち、イニシアチブに対して強いオーナーシップを感じるようになる。 - 支援組織は、管理の必要性とコミュニティのモチベーション(管理と実施への意欲)が確立される前に、(海洋保護区のような)管理手段を提案したり、コミュニティが同意するよう圧力をかけたりすることは控えるべきである。そうでなければ、提案された措置は常に「部外者」のイニシアチブと受け取られ、コミュニティのオーナーシップが損なわれることになりかねない。- 管理の必要性とコミュニティの意欲が十分に認識されれば、支援組織は次のステップに進むことができる。- また、コミュニティが管理の必要性を認識していない、あるいは責任を負う意欲がないと表明した場合、支援組織はその場から立ち去る覚悟も必要である。