ブジ・ビム・レンジャープログラム
      
            ブジビム・レンジャープログラムは、ブジビム生態文化景観の管理と保全のための制度的取り決めの重要な構成要素である。このプログラムは、オーストラリア政府(先住民保護地域プログラムを通じて)の資金援助を受けて、ウィンダマラ・アボリジニ・コーポレーション(Winda-Mara Aboriginal Corporation)を通して運営されており、伝統的・文化的知識とサポートを提供するために、グンディツマラ(Gunditjmara)の長老が指導するフルタイムのレンジャーを雇用している。ブジ・ビム・レンジャーはブジ・ビムとティレンダラ保護区の管理を担当している。レンジャーは、原生動植物の管理、ウォーキングコースの建設と維持、ガイドツアーの提供、モニタリングなど、幅広い管理活動を担っている。
ブジ・ビムのレンジャーは、伝統的かつ現代的なグンディツマラの知識と慣習を世代を超えて継承し、文化の継続性を確保する上で重要な役割を担っている。
先住民保護地域プログラムは、オーストラリア政府の先住民向上戦略プログラムを通じて資金が提供され、ブジ・ビム・レンジャープログラムは、知識と実践の伝達を確実にする文化的活動として、カントリーでの作業を支援する方法でグンディツマラによって実施されている。政府からの資金援助がなければ、Gunditjmara はカントリーを管理するための資金を得ることができない。
- ブジビム・カルチュラル・ランドスケープのこのような管理体制により、グンディツマラの伝統的所有者は、文化的知識、伝統、慣習に沿った現場での管理アプローチを指導することができる。
 - 伝統的所有者がブジビム・レンジャープログラムを通して行う管理と保護活動により、環境雑草や有害動物の高度な制御と封じ込めが行われ、ユーカリ、アカシア、バーサリア、その他の在来種の樹木、低木、スゲ、地被類、ハーブ、草を含む在来種の植物が広範囲にわたって再植林されている。
 - レンジャーは有害動植物との闘いを担当している。文化的に重要なものも多い在来種の植物を使った緑化作業は、自然環境と文化環境を向上させている。
 - レンジャーは学校訪問プログラムを通じて、アウトリーチや教育活動でも重要な役割を果たしている。ブジ・ビム・レンジャーは学校グループを対象にこのプログラムを運営している。このような訪問は毎年約50回行われている(2017年)。
 - ブジ・ビム文化的景観全体の土地管理とモニタリング活動。