先進技術が監視を強化

このレーダー追跡システムは、海洋保護区近辺のボートの速度、方位をリアルタイムで監視する。レーダー情報は、そのボートが海でどのような活動をしているかを推測することができる。たとえば、底引き網漁をしている漁船は、通常時速16~20キロで航行する通りすがりのトロール船よりも、時速7~10キロの低速で航行する傾向がある。さらに、SIMCA内の爆風漁業活動を監視・分析するために、5台の爆風探知機が設置された。ブラスト探知機の情報により、リーフ・ガーディアンの執行チームは、違法な爆釣が頻繁に起こるホットスポットでの執行プレゼンスを高めるため、戦略的な海上パトロールを行うことができる。

  • 2009年にパートナー団体(コンサベーション・インターナショナル・フィリピン)からレーダー追跡システムに投資。
  • 2014年から香港のリーフ・ディフェンダーと共同パートナーシップを結び、この地域における魚の爆釣を減らすミッションに取り組んでいる。
  • レーダーからの情報は、海洋保護区全体をパトロールする代わりに、ホットスポット地域で取締りの存在を示すため、運用コスト(ボートの燃料)を削減する。
  • レーダー情報は夜間の取締活動に最適である。この情報は、違法な漁業活動をその場で阻止する可能性を高め、発見率と拘留率の向上につながる。