
モンテ・セラット・コミュニティのメンバーとのグループ・ダイナミックス
João Vicente - GIZ ProAdapta Project Consultant
モンテ・セラットとその周辺の丘陵地帯のコミュニティ意識は、積極的な社会参加アプローチを選択するための基本であった。結局のところ、土砂崩れなど気候変動による影響を感じるのは、そこに住む人々なのである。市町村役場(民間防衛)が頻繁に訪問し、地元の人々と常に連絡を取り合うことは、地域住民の信頼を得るために、特に若者や最近この地域に住み始めた住民を巻き込むために非常に重要であった。
移転した家族にもワークショップに参加してもらい、自分たちの歴史や地域で築かれた絆を大切にし、EbA対策のメリットを活用してもらった。
公的機関、市民社会、ProAdaptaの支援による参加型アプローチの戦略により、(i)気候変動と地域の気候脆弱性との関連性についての地域社会の知識が構築され、(ii)多様な関係者間の信頼関係が強化された。退去した高リスク地域は、再入居を試みる前に緊急かつ合意に基づいて指定する必要があるため、EbAワークショップの緊急性が高い。
同じ地滑り問題に悩む近隣の丘陵地の住民にも参加を呼びかけ、手法を再現し、解決策を拡大した。