現地の能力と知識の強化

このコンポーネントの一環として、トマス共同体の参加型診断が実施された。ワークショップや現地視察では参加型ツールが用いられ、地元の知識と農学、水文学、考古学、社会科学の外部研究者の知識が統合された。様々な可能性を評価した後、2000年代にコミュニティが小規模な活動を始めていたビクーニャの活動を優先し、EBA対策の選択と設計に至った。この活動は、コミュニティ理事会とビクーニャ委員会の統合に貢献した。ビクーニャ委員会は、トマス・コミュニティの一部で、コミュニティが半捕獲状態で飼育しているビクーニャの管理に関するすべての活動を組織する6人のメンバーからなる組織である。

プロジェクト・チームは、ビクーニャ、牧草地、水の持続可能な管理、チャク(ビクーニャを捕獲して毛を刈る先祖伝来の技術)の手順、疾病管理、衛生処理に関する研修を実施した。また、ビクーニャは国の保護種に指定されているため、ビクーニャ法、ビクーニャ繊維の販売に関する手続きや法的要件についても研修が行われた。

  • ビクーニャ委員会のメンバーの意志とコミットメント。
  • ビクーニャ管理に関する地元の知識
  • コミュニティ集会で検証された、参加型の優れた作業計画
  • コミュニティ間の知識の交換
  • ファシリテーターと外部研究者のチームによる恒常的なサポート。
  • 診断を発展させるためには、診断の段階から研修のプロセス全体を通じて、地元の視点や知識を取り入れることが不可欠である。
  • 現地での能力開発と交流の場を促進し、教室でのワークショップは制限する。
  • 作業計画を見直し、調整するための振り返りの場を設けることはプラスである。
  • ビクーニャの管理に関連する団体間の連携が弱いと、対策の進展が妨げられる可能性がある。