能力と知識を高めるための「アクション・ラーニング」とモニタリング

コミュニティが生産活動を通じてEbA対策を実施するための訓練と支援に加え、これらの対策の利点に関するエビデンスを作成し、その持続可能性と規模拡大のための条件を整備することが目的である。

  • シクサオラ川流域の7つのコミュニティの社会的・環境的脆弱性を調査し、EbA対策の特定と優先順位付けを行う。
  • 診断(生産的、社会経済的、農業生態学的)を行い、農地の転換に取り組む家族を特定し、統合型農地になる可能性が最も高い家族を選ぶ。
  • EbA対策が食料と水の安全保障に貢献するよう、伝統的な知識を補完しながら地域社会に技術的支援を提供する。
  • 生産者(男女)、先住民、青少年、自治体を対象に、気候変動、食糧安全保障、天然資源管理、有機肥料、土壌保全に関する交流や研修が実施される。
  • モニタリングと評価は、EBA対策の効果を理解し、水平的・垂直的なアップスケーリングに役立てるために実施される。
  • 農業生物多様性フェアや二国間森林再生イベントなどの活動は、地元の関係者と協力して実施される。
  • IUCNとACBTCが地元コミュニティと長年にわたって取り組んできたことが、効果的で包括的な参加プロセスを確保し、EBA対策の高いオーナーシップを達成し、ステークホルダー(この場合は生産者、コミュニティグループ、自治体、省庁)に権限を与えるための重要な要因であった。
  • コスタリカとパナマ間の二国間協定(1979年発効、1995年更新)は、二国間レベルでの作業と部門間調整を促進し、2011年から運営されているシクサオラ二国間委員会を承認している。
  • 気候変動に直面した際の脆弱性の自己診断(この場合はCRiSTAL手法による)は、コミュニティが最も緊急かつ重要なことに共同で優先順位をつけることを可能にし、より大きな集団的利益を達成する強力なツールである。
  • コミュニティレベルで「アクションラーニング」アプローチを適用することで、EbAに関連する複数の概念をよりよく理解することができ、適応策に価値を見出し、オーナーシップを持つ実践コミュニティを形成することができる。
  • EbA対策の実施には、科学的知識と伝統的知識の相互補完性を認識することが重要である。