修復

移殖法を用いた復元は、上に示したマサチューセッツ州南東部のアサウォンプセット・ポンド・コンプレックス(APC)のように、かつての生息域内でハシボソミズナギドリの繁殖個体数を急増させるのに役立つ。ハシビロコウの繁殖に適した少なくとも11の湖からなるAPCは、歴史的にハシビロコウの重要な繁殖地であった。

グレート・クイタカス池は、20世紀初頭にハシビロコウがマサチューセッツ州全域で絶滅する前、最後の営巣ペアとして知られていた場所のひとつである。1975年にハシビロコウの繁殖がマサチューセッツ州に戻ったものの、その回復は主に州の北中部に限られている。

APCおよびその周辺地域の湖や池は、質の高いハシボソミズナギドリの繁殖生息地とし ての条件を満たしている:澄んだきれいな水、餌となる小魚の豊富な個体数、適切な営巣地となる入り江や島のある岸辺の生息地。これらの理由から、30年前後で少なくとも20組の営巣ペアがAPCの周辺湖沼を占拠できると推定される。この個体群はその後、州南東部における更なる回復の基盤となるだろう。

ハシビロコウは新しい繁殖地に移動させることができる。