法的資源利用権
サンフェルナンド自然保護区の広大なケルプの森を形成する大型藻類(Lessonia trabeculata)を収穫する漁師たち。
国立保護区が分類されたとき、保護区内の海洋資源を利用する漁業者の権利は維持されると明記された。最初から彼らの権利を認めることで、積極的な交流の基礎が築かれたのである。サンフェルナンドでは、合法的な資源利用権が地元の管理グループに割り当てられ、管理グループが監視と執行の支援を行うことを約束すれば、持続可能な利用活動を行うことができる。さらに、各漁業者グループが大型藻類の採取を許可される特定の区域を指定するには、漁業者協会の強力な組織が不可欠だった。以前は漁業組合が行っていた決定が、保護区当局によって正当化されたのである。今日、漁業者グループは沿岸から大型藻類を採取し続け、違法行為を取り締まる責任を負っている。その結果、この海域の大藻やその他の海洋資源がより持続可能な形で利用されるようになった。
保護区が設定される以前から、漁業者組合は十分に組織化されていた。国立海洋研究所の技術的なデータが、大藻の収穫割り当ての設定を支えた。この科学的な情報によって、公務員と漁業者グループとの対立の可能性が減少した。
技術的かつ中立的な組織として認識されている国立海洋科学研究所が、大藻の捕獲割当量の設定に関与することで、漁民と政府の保護地域当局との対立が減少した。 地元の漁民は、特定の資源の利用権を割り当てられれば、天然資源の利用をコントロールするための重要な味方になることができる。 協定には拘束力があり、漁民グループと保護地域当局の双方が約束する義務と権利を明確に定める必要がある。