政策による現場作業の主流化

知識は身を守る基本。スマートフォンに送る映像資料を用意する。ラジオ、ソーシャル・メディア、マスメディアを活用する。初等・中等教育のカリキュラムに花粉媒介者と受粉に関する授業が含まれているか確認する。含まれていない場合は、文部科学省のカリキュラム部門と協議する。農業省との対話を開始し、FAP を農業慣行として推奨し、農薬に関するより野心的な国内規制を策定するか、管理されたマルハナバチ(在来種に病気や害虫を移す可能性がある)の輸入を禁止する。農地内の生垣や古木をよりよく保護できるかどうかを内務省と明確にする。国立大学および環境省と、受粉媒介者の多様性をモニタリングし、その結果を CBD への国別報告書に含めることができるかどうか、あるいは事前にどのような能力強化が必要かを話し合う。観光省および都市計画省と、花粉媒介者の保護に関して最も優れた農村部や都市部を選出するコンペティションを毎年実施し、受賞者をエコツーリズムの対象として宣伝できるかどうかを確認する。各省庁と全国花粉媒介者ラウンドテーブルを開催する。Promote Pollinators (https://promotepollinators.org/)に参加する。詳しくはChristmann 2019b

さまざまな利害関係者グループにおける花粉媒介者と受粉に関する知識など、事前の調査も非常に有用である。また、農作物の受粉における受粉の価値は、世界的な評価だけでなく、さまざまな国での評価も行われている。これらの数字は、花粉媒介者のサービスを持続させるべきだということを、かなり説得力のあるものにしている。花粉媒介者推進プログラム(https://promotepollinators.org/)に参加するよう各国政府を説得すれば、同じ考えを持つ国々のグループに加わり、それぞれの経験交流の一端を担うことができる。

知識は保護の基礎である。