地域社会や地元パートナーとの信頼関係構築

新しいプロジェクトの実施には、地元住民の社会的受容が必要である。目的、従うべき戦略、実施のための概念的アプローチ(この場合は生態系に基づく気候変動への適応)を伝え、実施のためのコミュニケーションと調整のメカニズムを確立する必要がある。

EBAアマゾニア・プロジェクトは、SERNANPとECA(Ejecutor del Contrato de Administración de la Reserva /共同体保護区管理契約執行者)(コミュニティの代表者)と共同で実施されるため、関係するすべてのアクターに対して団結した姿勢を示す必要がある。そのため、コミュニティがプロジェクトに参加したその日から、プロジェクトは、活動実施におけるすべての関係者(SERNANPやECAなど)の具体的な役割を確立した。SERNANPとECAは地域住民と永続的に交流する主体であるため、これによって、プロジェクトの期間を超えて一体となり、活動を推進するビジョンが生まれる(持続可能性)。

  • 各現地訪問には、すべてのプロジェクト・パートナーをそれぞれの役割と責任に応じて参加させる。
  • 公開性、誠実さ、説明責任、時間厳守。
  • 地元住民がプロジェクトの目的を受け入れること。
  • 明確で簡単な言語と現地語。
  • プロジェクトの現地パートナー(ECAとSERNANPのメ ンバー)を常に関与させることにより、プロジェクトの 期間を超えた信頼と持続可能性を高める。
  • プロジェクトの初期段階から地元政府を巻き込むこと。
  • 多くの活動分野(一度に複数の活動)を抱えるプロジェクトでは、すべての合意を期限内に履行することは難しい。
  • 事務手続きの長い機関(UNDPなど)が関与する活動では、時間を守ることが難しい。
  • 行政手続きがいかに複雑かを現地住民に伝えるのが難しい。地元住民の認識では、プロジェクトには資金があり、それを使うだけでよい。