水質改善のための高度処理プロセス

下水道は公共の水質改善に貢献してきた。下水道普及率は1989年の85%から2013年には99.8%に上昇した。未処理の廃水が河川に流れ込むことはなく、河川の水質は大幅に改善された。市内の主要河川のBOD値は、2013年には1984年比で40~87%減少した。一方、湖沼や沿岸水域などの閉鎖性水域の富栄養化は依然として残っており、この問題に対処するため、横浜市は富栄養化の原因となる硝酸塩やリンを除去する高度処理技術を導入した。その結果、窒素とリンの除去率が向上した。

  • 廃水から窒素とリンを除去する高度処理技術

廃水処理施設では、廃水から有害物質を完全に除去することはできない。処理水に含まれる硝酸塩やリンの残留物は、特に閉鎖性水域に放流された場合、富栄養化の原因となる。豊かな水環境を維持するためには、水域に放流する前に、すべての排水を集団的または個別的な手段で処理する必要がある。さらに、水質を改善するためには、効果的な技術の適用と継続的なモニタリングが不可欠である。