経済的な負担が大きい自然保護活動にとって、代替となる生計手段を開発することは生命線である。
代替生計としてエコツーリズムを始めるというアイデアは、生物多様性調査を実施しているときに浮かび上がった。 私たちは、コミュニティ、特に猟師と若者が野生動物を見つける鋭い目を持っており、森林全般をよく理解していることを観察した。そこで若者たちは、専門家による動植物の記録に関する研修を受けた。目撃情報はフィールド・レジスターに記録され、若者たちの間に自然保護活動家のコミュニティが生まれた。ユニークで希少な、あるいは特別な動物相を記録することで、こうした調査は遠くからエコツアー客を呼び寄せるきっかけとなった。
こうして、3つのパイロット村の狩猟で生計を立てている猟師たちとともに、若者たちが対象となり、Air BnBとTitli Trustの協力のもと、ホームステイにおける衛生と環境への配慮、安全とセキュリティ、ハウスキーピング・サービス、飲食サービス、売上の最大化と金銭管理、低コスト・マーケティングなどに関する研修を受けながら、自然ガイドとしての訓練を受けた。
インドの鳥や蝶の愛好家グループのウェブサイトや広告を通じて、エコツーリストを呼び込み、エコツーリズムを促進するための生物多様性会議を開催した。
生物多様性評価と自然資源の持続可能な利用に関する青少年の訓練、エコツーリズムのための自然ガイドとしての地域住民の訓練と能力向上は、「特別な鳥や蝶」を見つけるためにこの地域を訪れる観光客の安定した流れとともに、生計機会の向上につながった。 今や地域住民は、地域の生物多様性と全体的な景観を積極的に保全することに誇りを持っている。コミュニティがCCAのパトロールと保全を続けているため、めったに見ることのできなかった種の多くが復活している。
しかし、これらの地域は非常に人里離れた場所で、道路との交通の便が非常に悪いため、生物多様性が非常に高く、芸術的なホームステイを提供しているにもかかわらず、これらの地域を訪れるエコツアー客はほとんどおらず、むしろ筋金入りのバードウォッチャーや蝶愛好家だけが関心を示している。将来、道路の接続性が改善されれば、地元コミュニティがエコツーリズムで収入を得たり、促進したりする機会が増えるかもしれない。このことは、近隣の村々を含むコミュニティが自然保護に取り組み、自然資源を守ろうという意欲をさらにかき立てることになった。