制度的枠組みとコミュニティ組織の強化

コンポーネント「組織とコミュニティーの組織強化」では、地方農業総局、国立農業保健局、国立森林野生生物局、国立自然保護地域局など、ビクーニャ管理を担当する組織との調整を含め、地方当局との数多くの作業セッション、ワークショップ、計画立案活動が行われた。

その目的は、天然資源管理のための集団的意思決定においてコミュニティの組織を強化し、気候変動に直面した際の彼らの生活と回復力の向上に貢献することであった。

これらの活動により、ビクーニャと彼らの原生草原を管理するコミュニティの能力が向上した。管理能力向上の一例として、コミュニティはビクーニャ委員会を再活性化し、作業計画を策定することができた。また、地域住民の献身とビクーニャ委員会のリーダーシップのおかげで、ノル・ヤウヨス・コチャス景観保護区と山岳研究所のチームの支援を受けながら、地域住民の労働力によってフェンスを拡張し、チャクを建設することができた。

  • 関係者間の共通利益:当局、地域住民、RPNYC、プロジェクトチーム。
  • 2018-2020年コミュニティ理事会のコミットメントとリーダーシップの引き受け。
  • コミュニティがビクーニャの繁殖に関心を持ち、これらの動物の持続可能な管理を主導するワーキンググループを結成するイニシアチブをとったこと。
  • RPNYCレンジャーと当局からの支援とコミットメント。
  • コミュニティメンバーのコミットメント
  • 参加型アプローチと手法の訓練を受けたマウンテンインスティテュートのファシリテーターによる継続的な支援。
  • コミュニティのエンパワーメントと組織化に取り組むのは時間のかかるプロセスであるが、長期的な成果を達成するための基本である。
  • 現場チームが、参加型アプローチ、方法、ツールの適用、集団学習のファシリテーションについて訓練を受けていることが重要である。
  • ビクーニャ委員会のメンバーは、時間、コミットメント、意欲、好奇心、責任を持たなければならない。
  • チャク、毛刈り、繊維販売の許可取得手続きは、関係機関が多いため時間がかかる。手続きを遅らせないよう、各機関の要件と期間を考慮すること。
  • 指導的立場に就くことに関心のある人物を、女性も男性も含めて最初から特定することが望ましい。
  • ビクーニャ委員会に、開催される可能性のある研修行事について、常に情報を提供しておくことが重要である。
  • 繊維管理においては、剪毛後の繊維処理における女性の役割が不可欠であることから、ジェンダーの側面に取り組むことが重要である。