

DECRは通常の政府予算サイクルの一環として、進捗状況を示し、資金要求を正当化するために、アウトプットとアウトカムの指標を選択して提出する。そのため、生態系の状態を追跡する能力は、保全を支援するためだけでなく、同局がそのパフォーマンスを報告する手段としても重要である。
そこでこのビルディングブロックでは、生態系の健全性をモニタリングし、モニタリング結果を利用して生態系管理のメリットを伝える能力の開発に焦点を当てた。これらの能力は、欧州連合が資金提供するBEST2.0プログラムの支援を受けて構築され、パイロットプロジェクトとして、プリンセス・アレクサンドラ・ランド・アンド・シー国立公園の生物多様性重点地域のサンゴ礁に焦点を当てた。
これには、DECRのスタッフとパートナーに、大西洋とメキシコ湾のサンゴ礁迅速評価(AGRRA)の手法と、TCIに合わせたサンゴ礁健全性指標(RHI)の開発に関する研修プログラムの実施が含まれる。RHIそのものとその基礎となる指標は、DECRが活動を報告するための重要業績評価指標(KPI)として推奨された。さらに、DECR がサンゴ礁の健全性、ひいては保全活動に関連する社会的・経済的成果を監視するための KPI も作成されました。
- 社内スタッフや他の海洋保護区管理者の積極的な参加。
- 研修プログラム以外のモニタリング活動を実施できる、熟練したスタッフやパートナー(経験豊富なダイバーなど)の確保。
- AGRRAのトレーニングダイブのような現場での活動を支援するための機材(ダイビング機材、ボート、資材など)が利用可能であること。
強固な協力関係を築いているパートナーや、組織内でのキャリア形成の機会を持つ組織内スタッフの参加を確保することは、構築された能力が長期的に影響を及ぼすことを確実にするための基本である。研修を受けたスタッフの中には、研修後に別の職業に就いた者もいたため、モニタリングのフォローアップ能力に一部影響が出た。この点に関連して、キャパシティ・ビルディングの活動が、将来のフォローアップと実施を確実にする長期計画の中で明確化されていることも重要である。