IV.限られた領域で、新しい方法、アイデア、アプローチを試す。
マピミBRにおける牧草地の特定。
Diana González Aguilar - Pronatura Noreste, A.C.
保水・保湿性に配慮した石床工事のサンプル。
Acervo fotográfico Pronatura Noreste, A.C.
オーナーと技術者の間で情報交換を行い、十分な情報に基づいた意思決定を行う。
David Borré González - Pronatura Noreste, A.C.
保湿と流出管理のための半円形の縁取り。
Acervo fotográfico Pronatura Noreste, A.C.
マピミBRの半円形の堤防の機能を空撮。
Mauricio de la Maza Benignos - Pronatura Noreste, A.C.
太陽エネルギー機能を備えた電化家畜柵の導入例。
Pronatura Noreste, A.C.
ボルソンゾウガメ(Gopherus flavomarginatus)。
David Borré González - Pronatura Noreste, A.C.
マピミBRにおける家畜管理による放牧地の回復。
David Borré González - Pronatura Noreste, A.C.
土壌の生産性と有機物の能力を回復させるための統合的管理の文脈で、また気候変動に対する社会システムの脆弱性を軽減する目的で、地元コミュニティの女性や男性に対して、放牧地回復のための支援が行われた。活動の実施にあたっては、生態系機能の回復というアプローチをとり、草地回復を可能にする土壌条件の改善に重点を置いた。マピミBRのような乾燥地帯の場合、無秩序な森林伐採から土壌の再活性化へと視点を変える必要がある。
微小流域のおかげで草原が回復し、ボルソンリクガメの餌となり、飼料生産量の増加により畜産農家にとっても有益である。さらに、修復作業を実施するために、土地所有者は研修と賃金の支払いを受けた。生産活動をより効率的にするためには、新しい牧草地を秩序ある合理的な方法で利用できるよう、生産者と協力する必要がある。
- マピミBRで実施された環境教育の取り組みや、参加型アプローチによる修復作業の計画・開発は、新しい管理アイデアを適用するための合意形成を促進した。
- 保護区とPronatura Noresteが提供した研修と技術支援、そして地域住民の意欲が、地元住民を再生活動に参加させることを可能にした。
- レジリエンス・プロジェクトは、資材や賃金を含む修復のための資源を提供した。
- 目に見える成果を得ることは、持続可能な慣行による革新が住民に利益をもたらすことを地域社会に示す機会となる。
- 地元の生産者に提供された修復のための技術支援は、土壌の生産性を回復し、気候変動に対する脆弱性を軽減する上で決定的なものだった。
- 日当の支払いは、コミュニティが生態系の回復活動に参加するきっかけとなった。これは、5年後に得られた具体的な成果とともに、長期的に修復作業を継続するためのコミュニティのエンパワーメントに寄与している。