国を超えた知識・経験の交換

EBAの経験をさまざまな国の間で、またさまざまな活動の枠を超えて交換するためには、コミュニケー ションの媒体やプラットフォームを利用することができる。EbA南」プロジェクトの文脈では、知識共有のためのワークショップがアジア太平洋、アフリカ、ラテンアメリカで開催された。例えば、「南南交流ワークショップ」である:気候変動適応と持続可能な生活のための生態系 知識共有」が中国の北京で開催された。この南と南の知識交換は、南と南の協力を通じて適応のための自然ベースの解決策を奨励するために、現在では南半球全域の実務者によって利用されている出版物やツールの数々に結実した。 また、協力を促進するためにウェブベースのプラットフォームも構築された。ウェブベースのプラットフォームには、ウェビナー、ケーススタディ、生態系ベースの適応計画ツール、その他の知識産物が含まれている。この知識をさらに共有し、応用するために、地元の大学と提携して研究プログラムを立ち上げることもできる。

これらのワークショップやナレッジ・プロダクツは、プロジェクトの様々な経験を、より広いEbAコミュニティの科学者や実務者と共有し、交換する絶好の機会となった。 南南協力は、保全と生活に関する共通の課題と解決策を持つ開発途上国間の効果的なEbA交流を可能にする。

  • オンライン知識交換プラットフォームの構築は、このような知識やデータをすべて普及させ、各国間の議論を促進するのに役立つ。可能であれば、このプラットフォームは、参加国に関連するすべての言語で利用できるようにすべきである。
  • ワークショップ、現地視察、ウェビナーの開催は、各国間の知識交換に役立つ。
  • 言葉の壁が問題になることもあるので、通訳をつけたり、ツールやプラットフォームを翻訳したりすることも有効である。

ワークショップ、フィールド・トリップ、ウェビナーなどを通じて、あるいはオンライン・プラットフォームやツールを通じて、異なる国同士で経験、知識、データ、知見、アイデアを交換する場合、言葉の壁があるためにコミュニケーションが問題になることがある。このプロジェクトでは、ほとんどの参加者が第2、第3言語であったにもかかわらず、英語が共同作業の媒体であった。言葉の壁は、ワークショップ後のコラボレーションにも制限を与えた。

知識と学習の流れは、遠征やワークショップの際にプロの通訳を雇うことで改善できる。遠征の際にも、ワークショップの際にも、科学的知識を持つプロの通訳を雇うことで、共同作業のメリットは高まっただろう。