参加型ビデオ(PV)
参加型ビデオ(PV)は、ステークホルダーが自分たちのストーリーを語るためのファシリテーション・ツールで、最初から最後までステークホルダーが参加する。PVは従来のドキュメンタリー映画制作とは異なる。PVは、問題や質問が何であるか、誰がプロセスに参加すべきか、誰がメッセージを聞くべきか、どのようにメッセージを作るべきかを決定するために、問題の影響を受ける人々に主導権を与える。参加者の想像力をかき立てる楽しいプロセスだ。映像はドキュメンタリーでも、寸劇でも、ミュージックビデオでもよい。PVは、利害関係者の認識向上やアドボカシー、参加型調査、計画立案、モニタリング・評価プロセスなどに活用できる。
- 使いやすい技術(スマートフォンやビデオカメラ)を利用できること - アイデアを表現するために、創造的で視覚的なツールを使うことに抵抗がない参加者 - 参加者が自由にアイデアや意見を述べることができるよう、参加者同士の信頼関係を築くこと。
- PVは、あらゆる識字レベルの人にとって、簡単で親しみやすいメディアである。PVは、書くことよりも描くことを重視する。 - PVは即効性があり、パワフルであり、人々は自分たちが映像に映し出され、ストーリーやアイデアを共有することに興奮を覚える。PVはグループやコミュニティに力を与え、意思決定者や他のグループやコミュニティに自分たちの考えを直接伝えることを可能にする。
- 参加者がビデオのストーリーボードを作成する際には、強力なファシリテーション・スキルが必要である。 - 参加者は、良質なビデオと音声を撮影する技術や、基本的なインタビュー技術についてトレーニングを受けておく必要がある。 - 良質な音声を撮影することは、騒がしい屋外や公共の場では困難であり、クリップオンマイクが不可欠である。 - 編集の決定は参加者が行うが、ビデオを最終的に仕上げる際には、プロの編集者の助けが有効である。