強力な手続き/能力開発

FONCETは、TNCの「危機に瀕する公園」プログラムの一環として、さまざまな自然保護区のために創設された数多くの資金調達メカニズムのひとつである。FONCETは当初、エル・トリウンフォ生物圏保護区のみを対象としてスタートし、成功した唯一の地元基金であった。その後、FONCETはこのモデルを再現しようと、他の保護区への投資を開始した。

最初の寄付金は、組織の強固な基盤を作るために使われ、熟練した献身的な人材を注意深く選び、雇用し、訓練し、法律や運営マニュアル、透明性のある管理手続き、戦略的計画、強力なコミュニケーション、資金調達、技術的能力などを開発した。FONCETは、NGOの成功は特に担当者に大きく依存するため、最高のチームを持つことに投資している。

  1. 投資意欲のある取締役会:あらゆる面で強力な財務メカニズムを持つ。
  2. 専門家チーム:資金をうまく管理する
  3. メンター:他のNGOであろうと、能力の異なる個人であろうと、そのプロセスを助けてくれる人。メンター・プログラムは、強力な手続きを可能にする。
  4. マニュアル:緊縮財政、補完性、公平性、創造性といった明確な価値観を盛り込んだ事務的・法的マニュアルを作成し、財政メカニズムの枠組みを作る。
  5. 透明性:ドナーに信頼を与え、より多くの資金を集める。

メキシコの環境NGOの大半は、強固で安全なスタッフを確保することに投資していない。多くのNGOは、職員がフィールドで多くの時間を過ごすため事故に遭いやすいにもかかわらず、競争力のある給与や、社会保障のような法定福利厚生さえ与えていない。このような慣行は、職員に否定的な雰囲気を生み、それがやがて彼らの仕事に反映されることになる。NGOの理事会の中には、給与や法定福利費を節約することで、自然保護により多くの投資ができると考えているところもあるが、スタッフの安全に投資しないことで、自分たちの使命が損なわれていることに気づいていない。こうした手続きに投資するよう、一部のメンバーを説得するのは難しいが、それは間違いなく価値のあることだ。従って、学んだ教訓は、従業員への投資と強力な手続きへの投資を厭わない理事会を持つことであり、それがひいては強力で成功した財務機構を持つことを可能にし、もちろん保全の結果にもつながるのである