政策の策定と展開は、コミュニティ、政府、政治家、外部パートナー、そして投資家や受益者を含む一般市民からの支援を必要とする、複雑で時間のかかるプロセスである。忍耐と柔軟性が要求され、現行の政策から利益を得ている人々の抵抗に直面することも多い。
NACOFAの経験は、こうした課題を浮き彫りにしている。2005年森林法の策定と2016年森林保全・管理法への改正にはそれぞれ4年を要した。森林奨励・利益配分規則は14年間停滞しており、天然資源・利益配分法案は2014年から国会に提出されている。保全活動から地域社会の利益を確保するために不可欠なこれらの重要政策は、利害の対立により大幅な遅れに直面している。
NACOFAは、政策立案には忍耐力と適応力が不可欠であることを学んだ。このプロセスは多くの場合、環境問題に取り組むコミュニティの必要性から始まり、根本的な原因に取り組み、将来の世代に環境財とサービスを安定的に供給することを目指す。また、現在の政治的な方向性、国や世界の公約と一致させ、利害関係者の支持を得なければならない。
NACOFAはまた、郡レベルでの移行実施計画(TIP)の実施という課題にも直面しており、郡特有のNRM条例、森林管理計画、能力開発、脆弱な生態系の保全と自然を基盤とした事業開発のためのガイドラインを通じて、こうした問題に取り組む機会を提供している。