ソーシャル・マーケティング(SM)
ソーシャル・マーケティング(SM)は、商業的なマーケティング手法やツール(イノベーションの普及、行動変容に焦点を当てたコミュニケーション・チャネルやメッセージ、地域社会の動員など)を用いて、対象者の自発的な行動変容を促し、対象者だけでなく社会にも利益をもたらすものである。プライド・キャンペーンにとって、ソーシャル・マーケティングは、コミュニティの資源管理を促進するために不可欠な要素である。資源の保全・管理に関して、明確で一貫性のある、肯定的なアイデンティティ(つまりブランド)を作ることは、資源に関するコミュニティの認識、価値観、伝統と共鳴し、コミュニティの支持を高めるのに役立つ。このブランドは、明確な要請(例えば、資源の持続可能な管理に関して、ターゲットとする人々に何をしてほしいか)とリンクしており、キャンペーン活動(コミュニティ・イベント、メディアへの働きかけなど)や、ソーシャル・マーケティング戦略の一環となる販促物(ポスター、小冊子、チラシ、壁画、小道具、テキスト・メッセージなど)を通して、その両方が強調され、繰り返される。
- 対象オーディエンスの適切な規模(100人以上) - 保全目標につながるオーディエンスの明確な行動変容の決定 - 行動変容の条件を解明する、適切に設計、計画、実施、分析された形成的調査 - オーディエンスの特性の定義 オーディエンスが新しい行動を採用する準備がどの程度できているかを明確に定義 コミュニケーションチャネル、活動、メッセージを調整する マーケティング戦略の設計と実施に、オーディエンスや主要な利害関係者を関与させる オーナーシップ/スチュワードシップを高める SMツールを採用する実施パートナーの意欲
これらの「ステップ」(=実現可能な要因)に最も適したキャンペーンは、活動やメッセージを開発し、オーディエンスの特性や行動変容の段階に関連したメディアチャンネルを選択している。このようによく練られたソーシャル・マーケティング戦略は、コミュニティーの支持を生み出し、オーディエンスが信頼する情報源や主要な影響力を持つ人々の賛同を得るとともに、マーケティング資料やメディアを通じて明確で焦点を絞った簡潔なメッセージを発信することで、ターゲットとするオーディエンスによる持続可能な実践の採用を加速させることが証明されている。