復興、持続可能な土地管理、排出削減を促進するための政策・規制の枠組みを開発する。
TRI CARは、森林の回復、持続可能な土地管理、森林やその他の土地利用における炭素蓄積の維持・強化、土地利用・土地利用変化・林業(LULUCF)セクターや農業からの排出削減を促進する政策・規制の枠組みづくりを積極的に進めている。これには、CARの森林政策の改訂プロセスに関する水・森林・狩猟・漁業省との協議の開始も含まれる。TRI CARは、すべての利害関係者を集めて改訂プロセスを定義・計画し、同省に技術的な意見を提供する。またTRI CARは、Mbata、Mongoumba、Nola、Pissa、Yobéの5つの森林コミュニティの地域開発計画の文書分析を行っており、地域開発計画をより広い視野で実施できるよう、南西部領土の共同管理計画を策定するため、環境省および領土計画省と協議を行っている。さらにTRI CARは、木質エネルギーの生産と市場に関する調査から生まれた提言をもとに、バンギの木材エネルギー供給計画(WISDOM)の改善を支援している。
TRI CARがFLRと持続可能な土地管理を支援する政策立案を支援できるのは、CARの主要省庁が、復興目標を支援するための法律や規制を改善しようという政治的意思を持っているからである。またTRI CARが、CARのLULUCFセクターや修復活動に関わるさまざまなステークホルダーをまとめることができるからである。多数の関係者からの意見や提言がなければ、FLRの影響を受けるすべての人々の多様な優先事項に、政策が適切に対応することはできなかっただろう。
CARの様々な省庁が、森林回復、持続可能な土地管理、排出削減に関する政策を更新するのを支援する過程を通じて、TRI CARは、CARにおける政策策定のプロセスや、政策の更新が様々な利害関係者のニーズによりよく対応できる方法について、複数の教訓を得た。水・森林・狩猟・漁業省とは国の森林政策の改定について、環境省と領土計画省とは地方開発計画をよりよく実施するための南西部領土の共同管理計画の策定について協力している。さらに、バンギにおける木質エネルギー生産の市場と慣行に関する情報を提供する活動の中で、TRI CARは、木質エネルギーが復興にどのような影響を及ぼしうるか、またその管理にどのように取り組むのが最善であるかについての知識を得ている。