政策の責任者は、地域コミュニティの意見を取り入れながら、ンジオブ市長と市議会である。政策は、ENDA PRONATのような戦略的パートナーの支援を受け、ンドイブ・コミュニティの友人・パートナー共同体(CAPCOMMUN)との協力のもと、自治体を通じて実施される。
そのビジョンを実現するため、ンドイブ市議会は、認証種子の自給自足と、同自治体の主要な換金作物である穀物やピーナッツの種子を販売するための生産の両面で、一定の目標を掲げている。ンジオブ村の最低目標は、村の年間消費量である3,650トンの雑穀を生産することと、2,500ヘクタールにピーナッツを植え、市場で認証種子として販売し、現金収入を得ることである。84人の種苗生産者を選び、それぞれが1ヘクタールに種苗を植えた。これらの生産者はそれぞれ、Ndiob自治体やCAPCOMMUNのパートナーから、種子や技術能力の強化を受けている。
ンジオブ共同体の友人・パートナー集団(CAPCOMMUN)の支援は非常に重要である。CAPCOMMUNは自治体のビジョンを共有し、協議、交流、マルチステークホルダーによる行動のためのフォーラムとして機能している。パートナーには、農業研究所(Institut de Recherche Agricole、ISRA)、国立農業委員会(Agence National de Conseil Agricole、ANCAR)、農業地域サービス(Service Régional de l'agriculture、ENDA PRONAT)、CLUSA、ワールド・ビジョン(WORLD VISION)、農業協同組合(Coopérative des Agriculteurs、Ndiobが設立)、チェイク・アンタ・ディオプ大学(University of Cheikh Anta Diop)などがいる。
認証種子の自給、キビとピーナッツの生産という目標に関して、NdiobはCAPCOMMUNのパートナーと幅広く協力した。キビに関しては、Ndiobは2018年に認証種子の自給自足(約10トン)を達成した。今年はすでにエコロジー農法で300ヘクタールのキビを作付けしており、推定生産量は450トンで、300世帯の食糧自給を確保している。ピーナッツに関しては、回収した84トンの種子を560ヘクタールで使用する予定だ。2020年までに、Ndiobは認証ピーナッツ種子の自給自足(年間375トン)を達成する計画だ。農民はそれぞれ、わずか1シーズンで530ユーロ以上の収入を得ている。さらに、ンドイブの多機能農民組合は、農業省から種子生産者として認可されている。