類似プロジェクトのベストプラクティスを活用する
BKPプロジェクトの開始にあたり、パキスタン北部の山岳渓谷で実施された13の生物多様性保全と天然資源管理プロジェクトが、その教訓とベストプラクティスについて分析された。成功事例には、国レベルでの生物多様性戦略や行動計画の策定、私有林や果物の苗床の育成、共同森林管理、スポーツハンティング、地区調整メカニズム、資源保全計画、家畜と農業の普及指導員、学生の参加、村落保全基金、地域交流、土地開発インフラ(灌漑用水路、防護壁)、薬用・芳香植物の採集とポストハーベスト処理などが含まれる。
その成果は詳細な報告書にまとめられている。
- 文書化されたベストプラクティスの存在と利用可能性 - ベストプラクティスに関する関係者の適切なオリエンテーションと動員 - 対応力のあるダイナミックな運営メカニズムによる関係者間の調整 - 計画段階からのコミュニティの参加
- ごく一部を除いて、学んだ教訓やベストプラクティスは、将来の再現のために、政府の正式な開発アジェンダにほとんど組み込まれていない。政府の政策や資金調達の決定に組み込むことが急務である。
- ベストプラクティス報告書は、地域コミュニティの能力開発の必要性を強調している。政府やNGOを通じてサービスを提供するという従来のトップ・ボトム・アプローチでは、草の根レベルの問題に取り組む上でほとんど効果がないことが証明されている。他のプロジェクトが経験した落とし穴を事前に知っておくことは、BKPがそのような問題に対処するのに役立った。