世界遺産管理委員会は2012年に設立され、世界遺産の主なステークホルダーを代表する8名のメンバーで構成されている:ローロス、トルガ、ホルトーレン、エンゲルダル、オスの5つの市町村長5名、トロンデラーグとインランデット(地域レベル)の2つの郡の代表各1名、サーメ議会代表1名。 議長は2年間務め、再選されることもある。世界遺産コーディネーターが理事会の書記を務める。そのほか、6名のオブザーバーがいる:デスティネーション・ローロス局長、ローロス博物館長、ノルド・オステルダル博物館長(3自治体)、ローロス自治体長、ローロス文化遺産マネージャー、フェムンドスマルカ国立公園サイトマネージャー(国立公園と2つの郡の知事を代表)。理事会は定期的な会合(年4~5回)と小旅行を行い、コーディネーターやメンバー自身、その他の利害関係者から提案された案件を処理する。管理計画、予算、遺跡の価値を高めるための新たな提案、国内外との協力、各局からのさまざまな提案の聴取などが話し合われる。決定はコンセンサスによって行われる。
1)サーメ代表の選出はサーメ議会が行う。これは議会の権威とつながりを強化するために重要である。
2) サーメ人代表が理事会に参加することで、新しい世界遺産管理計画がサーメ文化をより包含するものとなった。このことは、県、市町村、博物館の行政や政治家が、管理計画をめぐる現在のプロセスにおいてサーメ文化をどのように取り上げるべきかという疑問を強く認識していたことからも支持されている。
3) サーメ代表は、サーメの疑問の中心的存在となった。